2013年9月24日火曜日

ミシュラン2つ星シェフが仕掛ける老舗カフェのリニューアル

こんにちは、mayukoです。

先日、Mikiちゃんに誘われて、フィーカに行ってきました。
場所はファッションブランドCosや& Other Storiesが並ぶストックホルム、エステルマルム地区の通り、ビブリオテークスガータン(Biblioteksgatan)。
情報通のMikiちゃんによるとストックホルムのミシュラン2つ星レストラン、フランツェン/リンドベリ(Frantzén/Lideberg)から独立したダニエル・リンドベリ(Daniel Lindeberg)とストックホルムのベテランシェフ、Peter Nordin(ペーテル・ノルディーン)がカフェをオープンしたとのこと。「行きたい!行きたい!」とMikiちゃんとそのお友だちのフィーカに参加させてもらうことに。

そのカフェとはストックホルムの老舗カフェのひとつ、ヴィンネル・コンディトリーエット(Wiener Konditoriet)。「ずっと改装中だなあ。」と思っていたのですが、このカフェがヴィンネルカフェット(Wienercaféet)として生まれ変わっていたのです。

当日はオープン2日目の土曜日ということもあって、お昼頃にはお店の外にまで行列が。それでもわたしたちが行く頃にはだいぶ、落ち着いており、ちょっと待っただけで座ることができました。店内のインテリアも全面的にリニューアルされており、以前は二階建てだったカフェが、二階の一部分を残して一階部分だけに。その分、天井が高くなり広々とした雰囲気。天井からはシャンデリアが下がっています。

席につきメニューをもらって、その品数の多さにびっくり。
朝食メニューに始まり、キッシュやクレープ、クロックムッシュ、サラダ、スープなどフードメニューも充実。その他にアルコールメニューも揃っているのが普通のスウェーデンのカフェとはちょっとひと味違うところ。このカフェのコンセプトなどについてはNewsのページでご紹介していますので、そちらもご覧ください。

さて、数多いメニューの中からなかなか選ぶことができないわたしたち。時間をかけて選んだのは、わたしはエクレアとコーヒー、Mikiちゃんはクロックマダムと紅茶。スウェーデンではエクレアを見ることが殆どないので、たまにおしゃれなカフェなどにエクレアがあるとついつい頼んでしまいます。
コーヒークリームのエクレア

クロックマダム

店内のショーケースにはクロワッサンやブッレ、ケーキなどが並び目を奪われてしまいます。すでに「次に来る時はあれを食べよう。」と考えたり。


ミニデニッシュ3種盛り

フードメニューはもちろんのこと、ペイストリーもおいしい!一緒に行った友だちもそれぞれ、クラブハウスサンドやクレープを頼んでいましたが、おいしかったそうです。

当日はシェフのリンドベリもちょこちょこキッチンから出てきていました。初めて見る有名シェフに芸能人を見るみたいにちょっとドキドキ(田舎者だから…)。リンドベリは白のコンバースを履いて気さくな感じでスタッフと話したりしていました。ミシュランで2つ星を取り成功をおさめたレストランを離れるなんて「もったいない。」と思うかもしれませんが、彼にとっては新しく面白いチャレンジなのでしょう。

ストックホルムの新しい名所になること間違いなしのWienercaféet、ストックホルムにお越しの際はお見逃しなく。

お店の基本情報などはこちら:KOKEMOMO News



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2013年9月17日火曜日

アーランダ・フードトラックとスウェーデン国王即位40周年

こんにちは、mayukoです。

ストックホルムの空港といえばアーランダ空港。首都にある国際空港としては小さく、ショップなども少ないため日本帰国前に「空港でお土産を買おう。」などと思い、がっくりしたこともありました。しかし今年の春に第2ターミナルが改装され、ショップなども増えたとのこと。(この夏に第2ターミナルを使った時にはあまり気づきませんでしたが…。)そんな新しいアーランダ空港のプロモーションの一環としてだと思うのですが、スウェーデンでも今、話題のフードトラックにアーランダ・フードトラックが登場しました。
第2ターミナルラウンジ(Arlanda Airportより)



今、世界の様々な国でブームとなっているフードトラックはここスウェーデンでもじわじわと人気を高めています。以前紹介したセーデルマルム、ホンシュトゥールのストリートマーケット、Hornstull Marknadでも各種のフードトラックが集まっていました。

先週の日曜日にアーランダ・フードトラックが登場したのは王宮のすぐ近く。


トラック内にはジュースなどの冷蔵ショーケースやコーヒーマシーンまで完備しておりなかなか本格的。


メニューはアーランダ空港にあるレストランの中から選りすぐられた5品。

・オッソ・ブーコ(Lavazza Espression
・プルド・ポーク(Food Market
・ラザニア(Taste
・トリュフリゾット(Himmel & Hav brasserie & Bar
・わさび漬けスモークサーモンのラーメン(Indochine

これらが全て65kr。ストックホルムのランチ事情を考えるとかなり安めの値段設定です。わたしは、この中からトリュフリゾットをチョイス。
テイクアウト用の容器は紙製でかわいい木のナイフとフォークが付いてきます。
アーランダ空港にあるレストラン一覧表も添えられていて、普段は空港に行っても食事はしないので「こんなにたくさんレストランがあるんだ…。」と感心してしまいました。


リゾットはアスパラ、温泉卵がのっていて味付けもご飯の炊き加減(?)もちょうど良くておいしかったです。肝心のトリュフですが、トリュフ入りのチーズが使用されているようでした。トリュフ自体、あまり食べたことがないので、どの味がトリュフだったのかはわかりません…。でもおいしかったので良しとしましょう。

このアーランダ・フードトラック、いつまでの営業か分からないのですが、スケジュールなどは公式サイトで確認することができます。ストックホルムに観光などで来て、わざわざ空港レストランの料理を食べたいと思わないかもしれませんが、このトラックを街で見かけたらちょっと覗いてみてください。青いトラックはなかなか可愛いですよ。

さて、この日、王宮近くを通るとたくさんの人だかり。そしてなんだか聞いた事のある声が聞こえてきます。

この9月15日はスウェーデン国王カール16世グスタフ陛下の即位40周年の記念日だったのです。今年が40周年とは知っていたのですが、この日とは知らず、びっくり。そして聞き覚えのある声の主は国王陛下!ちょうどスピーチをなさっているところでした。
近くまで行って見てみたいけれどたくさんの人で近寄れません。そうして頑張って撮った写真がこちら。

手を挙げていらっしゃるのが国王陛下(のはず…)、エステル王女を抱いたヴィクトリア王女とダニエル王子、マデレーン王女と結婚されたクリス・オニール氏の姿も見えます。でも、肉眼では殆ど誰が誰だか分かりませんでした。9月15日はなんと、ダニエル王子40歳のお誕生日でもあります。カール16世グスタフ陛下が即位されたその日にダニエル王子が生まれたなんて、ちょっと運命を感じてしまいます。
この日の様子はスウェーデン王室公式サイトMetroなどでもご覧になれます。他にも即位40周年の特別ページも設けられています。

この日、前述のアーランダ・フードトラックでは国王即位40周年をお祝いしてストックホルム郊外シーグテューナ(Sigtuna)にあるおいしいチョコレート・ショップRC Chocolatのレモンメレンゲタルトが振る舞われました。

チョコレートの王冠がのったタルト

トラックにも国旗を飾ってお祝い

思いがけず国王陛下の即位40周年をお祝いすることができて、王室好きのわたしとしては嬉しい1日でした。ちなみに、先日発売された即位40周年の記念切手ももちろん買いました。この切手はまだ買うことができるので、スウェーデンにお越しの際は是非チェックしてみて下さい。
posten.seより







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2013年9月8日日曜日

スウェーデンのキャラクターグッズ

こんにちは、mayukoです。

ストックホルムの駅やバス停で毎日(平日のみ)配られる無料の新聞、METRO(メトロ)。先日、そのメトロで興味深い記事を見つけました。

それは、スウェーデンにおける絵本などのキャラクターの著作権収入についての記事です。スウェーデンは日本に比べるとキャラクターグッズなどは少なく、あったとしても子ども向けの商品ばかりなので、わたしとしてはちょっぴり「つまんないなー。」なんて思ってしまうのですが…。
エーミルとピッピのシーツ

エルサ・ベスコフの食器セット

ラーバン、アルフォンス、バムセのパズル


スウェーデンの有名キャラクターと言えばやはり、長くつ下のピッピに代表されるアストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)のキャラクターたち。記事によると、リンドグレーンの絵本のキャラクター著作権を管理している会社Saltkråkan ABは2012年に2千80万クローネ(約3億1千万円以上)の収益があったそうです。今年はエーミル(Emil i Lönneberga/エーミル・イ・ロンネベリヤ)が出版から50周年を迎えたため、おもちゃ売り場でもエーミルグッズが増え、ロールストランドのマグカップなど、記念グッズも発売されました。



ロールストランドによるエーミル50周年マグカップ


そして、グニッラ・ベリストローム(Gunilla Bergström)が描く絵本のキャラクター、アルフォンス・オーベリ(Alfons Åberg)。
Alfons Åberg kulturhusより

このアルフォンス、一瞬おじさんに見えるかもしれませんが、男の子です。わたしはこの絵本は読んだことはないのですが、2013年3月の時点で、スウェーデンで470万冊、海外で360万冊ものアルフォンス・シリーズの本が出版されているそうです。そしてメトロによると、著作権を管理しているBok-Mkarenは昨年438,000クローネ(約650万円)の収益があったそうです。


次に取り上げられていたのおばけのラーバン(Lilla Spöket Laban/リッラ・スポーケット・ラーバン)や小さなアンナちゃんシリーズ(Lilla Anna och Långa Farbron/リッラ・アンナ・オック・ロンガ・ファルブロン)などを描いた夫婦で絵本作家のインゲル/ラッセ・サンドベリ(Inger och Lasse Sandberg)の著作権管理会社、Tre Sandberg ABで、2012年の著作権収益は68,000クローネ(約100万円)。彼らの絵本のキャラクターは赤ちゃんグッズなども多いので少ない金額にびっくりですが、著作権を持つ会社がキャラクターグッズも作っているので、外部からのロイヤリティ収入がないという事なのでしょうか?
ラーバンの赤ちゃんグッズ

わたしの好きなスウェーデンのキャラクターはラーバンの作者サンドベリのトゥンメン(Tummen)。『親指』を意味するトゥンメンはフィンガープリントを用いて描かれています。トゥンメンのママが作ってくれた人形のドッキース(Dockis)がトゥンメンキャラクターの中でわたしの一番のお気に入り。つぶらな瞳に頭の毛が3本、全てがカワイイ!子どもの落書きのようにも見えるトゥンメンはお話しもおもしろくて大好きなのですが、作者の1人であるラッセ・サンドベリは2008年に亡くなっているため、新しい作品は読むことができないのかと思うととても残念です。
トゥンメンとお友だちのドッキース



メトロの記事には取り上げられてはいませんでしたが、スウェーデンではクマのバムセも人気があるようです。

記事ではスウェーデンの絵本のキャラクターがどんなに頑張ってもディズニーには追いつくことが出来ない、と書かれていましたが、その通りでスウェーデンでもディズニーは人気があります。他にもフィンランドのムーミンの人気にも触れており、Moomin Characters社は36四半期連続で成長しているとのこと。これには日本でのムーミン人気も一役買っているのではないでしょうか?ちなみに、スウェーデンでは日本のキティちゃんも人気があり女の子用の雑貨にはキティちゃんの物がたくさんあります。

日本では数年前にラーバンやアンナちゃんのキャラクターグッズを見かけたのですが、最近は見かけないようなので日本では人気が出なかったのでしょうね。スウェーデンのメーカーは大人向けのキャラクターグッズを作ってくれないので日本のメーカーが作ってくれると嬉しいのですが。でも、トゥンメンが日本で大人気になってしまったら、それはそれでちょっとヤキモチをやいてしまうかもしれません。スウェーデンのキャラクターグッズ、どんな物があるかそれぞれのウェブショップを覗いてみてください。

アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren Värld Web Shop)
アルフォンス・オーベリ(Alfons Åberg Webbshop)
インゲル/ラッセ・サンドベリ(Lilla Spöket Laban Shop!)
バムセ(Lajbansson Leksaker/おもちゃ屋さん)





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