2012年12月30日日曜日

スウェーデンのセカンドハンド・ショップ / Myrorna

スウェーデンは日本に比べるとお店の数や種類が少なく、その上、物価が高いのが難点。そんな時に頼りになるのがセカンドハンド・ショップです。

ストックホルムには良く知られた所としてMyrorna(ミーロナ)、Stockholms Stadsmission(ストックホルムス・スタッズミッホーン)、Emmaus(エマウス)の3種類のセカンドハンド・ショップがあります。この3つのお店の特徴はどれも商品を寄付で募り、収益をチャリティー、社会福祉活動に役立てているところです。

今回ご紹介するのはMyrorna。

Myrorna.se

Myrornaはスウェーデンで最大のセカンドハンドのチェーン店です。このMyrornaを運営しているのは社会福祉事業などを行なっているキリスト教の団体、救世軍。収益は問題を抱えた子どもや若者、貧困家庭、ホームレス、ドラッグ中毒者、移民などの支援活動などに活かされます。救世軍が運営するセカンドハンド・ショップですが宗教色は全くと言っていい程なく、買い物客もリサイクルの視点からそして安く物を買うために利用している人が殆どだと思われます。

ストックホルム市内にもいくつかお店があり、大きさや品揃えはそれぞれです。わたしも買い物のついでなどに覗くのですが、よく行くのがヒョートリエット(Hötorget)から少し歩いた所にあるお店です。

Hötorgetの近くのMyrorna


お店は地上2階、地下1階。


お店に入るとガラスケースがあり、そこには高価な物などが陳列されています。
Arabiaのお皿


おもちゃなどもたくさんあります。
レトロなおもちゃのミシン



2階は食器売り場。


Rörstrandのカップ

Kockumsのホーローのポット

色んなツボ

陶器のスパイス入れ

ノルウェー製のティーセット



他にも家具なども扱っており、大きい家具からランプ、電化製品やそのパーツなどもあります。

昔の花嫁道具のひとつでもあるチェスト

地下には本やレコード、CD、そして衣類などがあります。
絵本などは見てるだけでも楽しい


洋服は種類や色で分けられています

スケート靴があるのはさすがスウェーデン

Myrornaはアンティーク・ショップとは違い、いわゆるリサイクルショップなので商品は普段使いされてきた物が多いのですが、その分、安いのが魅力。そして時には掘り出し物に出会えることも。わたしも以前、ここでGustavsberg、Bersåの角皿を買いました。でも、わたしは普段、陶器の動物の置物や5krくらいのお皿、絵本などガラクタ系をついつい買ってしまいます。



今、狙っているのはガラスケースに鎮座する、こぐまのミーシャ。

クリスマス前に行った時から飾ってあり、その時も買うのをがまんしたのですが、次に行った時にまだあったら、運命と思って買いたいと思います。

そして、買い物をするだけでなく不用品などを寄付できるのもこういったセカンドハンド・ショップのいいところ。わたしも先日、家の片付けをした時に着なくなった服や食器などを寄付しました。寄付もとても簡単で、お店に持って行くだけ。他にも住宅地などに洋服専用の寄付ボックスがあり、そこに入れてもOK。わたしはなかなか物を捨てられないのですが、捨てるのはもったいない、でも売るのも面倒、そんな時に簡単に寄付できるシステムがあると「誰かの役に立つなら」と思い、物を手放すことができます。わたしが寄付した日本の洋服をスウェーデンの誰かが着てくれることを考えるとちょっと嬉しくなります(でもタグが日本語だからちゃんと洗濯できるかちょっと心配)。

Myrornaはストックホルム市内のSödermalm、Odenplan、Fridhemsplanなどに店舗があり、中心部から少し離れたRopstenにはかなり大きな店舗があります。

Myrorna 公式HP Facebookページ



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2012年12月16日日曜日

スウェーデンのデザイン・クリスマスマーケット

先週末、マラボウパルケン(Marabouparken)で行なわれたデザイン・クリスマスマーケットに行ってきました。

マラボウパルケンとはスウェーデンのチョコレート会社マラボウ(Marabou)が1930年代に社員のためにストックホルムのスンドビィベリ(Sundbyberg)に作った公園で、当時から一般市民にも開放されていました。現在はスンドビィベリ市が所有する公園、アートホールとなっています。

このマラボウパルケンのアートホールでスウェーデンの子どもの権利擁護団体、レッダ・バーネン(Rädda Barnen)が主催するデザイン・クリスマスマーケットが行なわれました。



marabouparkenの文字がかわいいゲート


夏には芝生が広がっているであろう公園も今の季節は真っ白。


クリスマスマーケットは屋内だったので、ゆっくりと見ることが出来ました。会場内にはステージも設置され、コンサートも行なわれたようです。



まずは主催者でもあるRädda Barnenのブースから。
『子どもの権利のためのデザイン』


Rädda Barnenをサポートする様々なブランドやアーティストの商品が並びます。
デンマークの陶器ブランドFinnsdottir


PalmgrensのRädda Barnen限定クラッチ


そして、他にも多くのデザイナー、アーティストが参加、出店していました。


ダーラナの伝統衣装をモチーフにしたEmy Little


日本でも人気のHipp!


陶器のクリスマスオーナメントと壁掛けフック


ヴィンテージの布を使った子ども服や雑貨


オッレ・エクセル(Olle Eksell)のポスター


毛糸や木を使ったアクセサリー


色々あるお店の中でわたしが気になったのは女の子2人組の雑貨ブランドRio Rio。可愛らしいノートやテープなどが並ぶ中、ニットのブランケットが。このブランケットがすごく気に入って欲しかったのですが、高かったので諦めました…。



ブランケット


このマラボウパルケンには素敵なカフェ、レストランも併設されているのですが、この日は会場内にオープンした小さなカフェでフィーカ。

カフェ Parkliv



サフラン・ブッレ


この会場内のカフェの横にオープンしていたのが、チョコレートが当たるルーレット。

マラボウといえば、チョコレート。この日、初めてマラボウパルケンに行ったわたしは、チョコレートだらけの公園を想像していたのですが、行ってみると、チョコレートなんてありません…。そんな中見つけたこのチョコレートくじ。5krで2つ好きな数字を選ぶことができ、ルーレットがそのどちらかの数字を指せば当たり、チョコレートがもらえます。結果はハズレ…。お店番の女の子が「もう1回ね。」とおまけでルーレットを回してくれたけどダメでした。


クリスマスのシーズンになるとこのようにチャリティー関係のイベントも多くなるように思えます。スウェーデンのクリスマスは1人に対して複数個プレゼントをあげるため、クリスマス前のプレゼント探しはとても大変。正直「こんなのやめればいいのに…。」と思うこともありますが、こんなふうに誰かの役に立てるクリスマスのお買い物の機会があるというのは嬉しいことです。




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2012年12月8日土曜日

森のクリスマスマーケットとアドベント

今年のファースト・アドベント(Första advent / フォシュタ・アドヴェント)は12月2日でした。そのファースト・アドベントの日にストックホルム郊外で行なわれたクリスマスマーケットに行ってきました。

ストックホルム市のおとなりナッカ市(Nacka Kommun)にある自然保護区のニッケルヴィーケン(Nyckelviken)。1700年代の豪商の邸宅だった建物を中心にその一帯が畑や牧場となっており暖かい季節には家族連れで賑わいます。

そのニッケルヴィーケンに行くには森の中を通っていきます。普段は緑の針葉樹に囲まれた森の遊歩道もこの日は一面の雪景色。

森へ入る前の道

雪のトンネルをくぐって…

静寂が広がる森の中

雪が積もった森の中はひっそりと静まり返り幻想的な雰囲気。でも、そんな雰囲気にじっくりと浸っている暇はありません。雪が積もった森の中の歩き辛さは思った以上!坂道などは滑るので「ぎゃー!」という転びそうになったわたしの悲鳴が静かな森に響き渡るのでした。

しばらく歩いて森を抜けると牧草地が見えてきます。夏の間は馬や牛たちがのんびりと過ごすこの場所に着いたら目的地まであと少し。



クリスマスマーケットに到着!


マーケットはかなり小さくて、近所の人たちが手作りのジンジャークッキーを売ったりしています。

鍛冶屋のおじさん

おじさん手作りの壁につけるフックなど


そして、わたしのクリスマスマーケットの楽しみといえば、くじ引きです。



気合いを入れてくじをひくと、そこには『Nr.4』の文字が!4等の賞品はこちら。

くまちゃん


クリスマスマーケットにはユールトムテン(Jultomten / サンタクロース)も登場。

god jul!!


クリスマスツリーとユールボック

雪だるま…?

牧場の羊たち


庭を散歩した後はカフェでフィーカ。このカフェの建物が前述の1700年代の邸宅です。





カフェの中もクリスマスのデコレーションが施されていて素敵な雰囲気。
おいしそうな焼き菓子


紅茶の棚


窓辺も飾り付け


昔の暖炉




カフェの中はキャンドルの灯りに包まれます

まだ夕方の4時前だというのに、カフェを出る頃にはかなり暗くなっていました。



この日はファースト・アドベント。家に帰ってアドベントのお祝いをしました。まずはアドベント毎に火を灯すキャンドルに点火。



そして、スパイス入りのホットワイン、グロッグ(glögg)、ジンジャークッキー、サフラン入りのブッレ、ルッセカット(Lussekatt)を準備。


お祝いと言っても、特にすることもなく(本当のクリスチャンはちゃんとお祝いするのでしょうが)、おしゃべりしながら、この時期ならでは味を楽しみました。

12月9日はセカンド・アドベント(Andra advent / アンドラ・アドヴェント)、クリスマスまで後、約2週間。プレゼント買いやクリスマスカード書きに忙しくなりそうです。





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