2012年11月10日土曜日

第23回ストックホルム国際映画祭(Vol.1)

KOKEMOMO Newsでもお知らせしているストックホルム国際映画祭(Stockholm International Film Festival)。

photo:Stockholms filmfestival

今回で23回目を迎えるこの映画祭、今年は11月7日から11月18日まで12日間の期間で開催されます。1990年に初めての映画祭が催された時には4日間の開催期間だったというので、23年の間にずいぶん大きく成長したことが伺えます。
この映画祭のメインであるコンペティション部門はその監督による初めての、もしくは2作目、3作目の長編映画をノミネートの対象としているため、若手映画監督の世界デビューの場としても知られています。

現在までにコンペティション部門で優勝した作品としては、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で知られるラース・フォン・トリアー監督の『ヨーロッパ』、人形を使ったストップモーション・アニメでカルト的人気を誇るクエイ兄弟監督の初の実写映画『ベンヤメンタ学院』、写真家としても有名なラリー・クラーク監督の『BULLY ブリー』などが挙げられます。
他にもクエンティン・タランティーノ監督は『レザボア・ドッグス』、『パルプ・フィクション』で2度もこのコンペティション部門での優勝を果たしています。


そしてストックホルム国際映画祭いえば、コンペティション部門の優勝者に贈られるブロンズホース。このブロンズホース(Bronshästen/ブロンスヘステン)はスウェーデンの民芸品、ダーラヘストをモデルとした7.3kgもあるトロフィー。『世界で最も重い映画祭のトロフィー』とも呼ばれています。
このブロンズホースは他にも、これまでの功績と映画界への貢献に対して授与される『Stockholm Lifetime Achievement Awards』、コンテンポラリー・シネマの認知と推進に努めた人々に授与される『Stockholm Visionary Award』そして今年設立された『Stockholm Achievement Award』の受賞者にも贈られます。

ブロンズホース photo : Stockholms filmfestival


『Stockholm Lifetime Achievement Awards』はこれまでに、ロマン・ポランスキー監督、ジャン=リュック・ゴダール監督、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『やかまし村の子どもたち』などで知られるスウェーデンのラッセ・ハルストレム監督、女優のスーザン・サランドン、ファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエなどが受賞。今年は『西部に来た花嫁』などを撮ったスウェーデンのヤン・トロエル監督にこの賞が贈られます。

『Stockholm Visionary Award』はこれまでに、モンティ・パイソンのメンバーでもあり『未来世紀ブラジル』など映画監督ともして活躍するテリー・ギリアム、ウォン・カーウァイ監督、リュック・ベッソンン監督、ガス・ヴァン・サント監督などが受賞。今年の受賞者はフランスのジャック・オーディアール監督です。

そして『Stockholm Achievement Award』初の受賞者となったのはアメリカ人映画俳優のウィレム・デフォー。映画祭の2日目である11月8日にブロンズホースが授与されました。学生時代、ウィレム・デフォーのファンだったわたしとしては是非とも参加したいイベントでしたが、都合が合わず断念。でもやっぱり行きたかった!

Willem Dafoe photo : Stockholms filmfestival


その他に、最優秀女優賞(Best Actress)、最優秀男優賞(Best Actor)、最優秀撮影賞(Best Cinematography)、最優秀脚本賞(Best Script)、最優秀ファーストフィルム(Best First Film)、最優秀ショートフィルム(Best Short Film)、最優秀音楽賞(Best Music)にはアルミニウムホース(Aluminiumhästen/アルミニウムヘステン)が授与されます。

アルミニウムホース photo : Stockholms filmfestival


わたしたち、KOKEMOMO Swedenもプレスとしてこの映画祭に参加。今まで、観客としてこの映画祭で映画を観てきましたが、初のプレス参加で2人ともちょっとドキドキ。プレスセンターはストックホルム市内にあるBerns Hotel(バーンシュ・ホテル)のスイートルーム。

Berns Hotel

ホテルには映画祭の垂れ幕が掛けられ、ホテル前には映画祭のオフィシャル・カーであるミニが停まっており、お祭り気分が高まります。



映画祭、初日にプレスセンターに行ってみてびっくり!映画祭について書かれた新聞や雑誌、Webサイトなどの記事が掲示板に貼り出されているのですが、その記事に混じってKOKEMOMO Swedenの記事が貼られていたのです。

右上の記事に注目!

ちゃんとした大手の雑誌などの記事と一緒に貼り出されるなんて、恥ずかしいやら嬉しいやら。思わず記念に写真を撮ってしまいました。

50カ国、170を越える映画が上映されるストックホルム国際映画祭、たっぷり楽しみたいと思います。わたしたちも、今日までにいくつか映画を観ましたが、その感想などは次回のKOKEMOMO Topicsでお伝えいたします。

ストックホルム国際映画祭公式HP(スウェーデン語英語




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